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抗生物質が効かない多剤耐性菌(MDRP・MRSA・PRSP・XDR-TB)

抗生物質(抗菌薬)が効果を示さない菌のことを「耐性菌」といい、近年は安易に抗生物質が処方される事例が増えており、耐性菌が増える温床となっていると指摘されています。

感染症の専門家が懸念するMRSA

複数の抗生物質に対して同時に耐性を示す菌を「多剤耐性菌」といい、免疫力が低下している手術後の患者さんや高齢の入院患者が感染すると死亡する例もあり、大型病院にとって院内感染対策が急務となっています。

XDR-TB(超多剤耐性結核)
結核の治療には始祖に足℃、リファンピシン、エタンブトール、ストレプトマイシンなどの抗結核薬が使用されますが、XDR-TBでは、こうした抗結核薬の大部分もしくはすべてに耐性になっており、感染した結核患者の治療は困難を極めます、XDR-TB菌はアフリカを中心に世界規模で感染者が増加しています。

結核菌は緑膿菌や黄色ブドウ球菌などと異なり、健康な人にも深刻な被害をもたらす細菌だけに、XDR-TBの発生と蔓延は感染症分野にとって大きな問題となっています。

MDRP(多剤耐性緑膿菌)
緑膿菌は弱毒病原菌で、院内感染の原因菌として国内でも大学病院などで死亡例が報告されています。緑膿菌に有効な抗生物質は数少なく、カルバペネム系、フルオロキノロン系、およびアミノギリコシド系の治療薬が多用されています。しかし、これらに耐性を示すMDRPの治療は難航します。

MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)
メチシリンは代表的な合成ペニシリンの一つですが、このペニシリン系にくわえて、他の系列の抗生物質にも耐性を示すMRSAは、多剤耐性菌の代名詞となっています。病院の感染症対策の責任者にとって最も注意が必要な細菌のひとつです。

PRSP(ペニシリン耐性肺炎球菌)
この菌に感染すると、肺炎球菌の特効薬であるペニシリンが効果を示さないだけでなく、他の抗生物質も効かないことから治療に難儀することになります。近年はPRSPやPISP(ペニシリン中間体性肺炎球菌)が増加しており、国内の小児患者から見つかる肺炎球菌の80%はこのどちらかであるという報告がなされています。

年間の排煙による死亡者数は12万人ですが、その半数は肺炎球菌感染で死亡していることから、その感染予防予防が大切です。持病がない人でもインフルエンザに罹った後にPRSPに感染し、激しい肺炎を起こして死亡するケースが増加しています。


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